【規格】
ベクター方式のWeb用グラフィックス仕様「SVG1.1」がW3C勧告案に
■URL
http://www.w3.org/TR/2002/PR-SVG11-20021115/
http://www.w3.org/TR/2002/PR-SVGMobile-20021115/
Web標準化団体のWorld Wide Web Consortium(W3C)は15日、ベクター方式のWeb用グラフィックス仕様「SVG1.1」および「Mobile SVG Profiles: SVG Tiny and SVG Basic」をW3C勧告案として公開した。これら二つの仕様は今年4月30日に勧告候補となっていたものだ。
SVG1.1のグラフィックス機能は、2001年9月にW3C勧告となっているSVG1.0の機能と同じである。変更されたのは言語の定義方法で、SVG1.1ではDTDをより小さく、より柔軟な機能モジュールに分割することでさまざまな目的にあわせて組み合わせることを可能にしている。
また、マルチメディア機能が提供されているハンドヘルド機器や携帯電話上でSVGグラフィックスを表示するために、SVG1.1のモジュールを2つのプロファイルにしてこれらの機器でグラフィックスを表示できるようにした。携帯電話向けの「SVG Tiny」ではテキストメッセージやビットマップ画像を送受信する代わりに、カラフルな動画によるマルチメディアメッセージの送受信が可能となる。もう一つはハンドヘルド機器向けの「SVG Basic」で、手元の端末で画像情報を閲覧できる仕組みになっている。
SVGワーキンググループにはAdobe、AOL、Sun Microsystemsなどが参加しており、AdobeなどはSVG1.0用のブラウザープラグインを発表している。正式にSVG1.1の勧告が公開された際には各企業からプラグインなどの技術提供がなされるものと考えられる。
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(2002/11/18)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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