【サービス/業界動向】
J-WAVE、専用ICカード「any」を使った
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エフエムジャパンの三好正也会長(左)、ソニーファイナンスの松延赳士社長
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このサービスの決済手段となるのが、同社とソニーファイナンスの提携で開発したIDカード「any」だ。「any」は非接触型のICチップカードで、VISAによるクレジットカード機能と、プリペイド型電子マネー「Edy」、インターネット専用の決済サービス「eLIO」と、3つの決済方法を搭載している。オンラインとリアルの双方で利用でき、また専用カードリーダー「パソリ」にかざすだけで、決済手続きが完了する簡便さが特徴だ。
ECサービスの具体例としては、放送中の曲名をリアルタイムで表示する「NOWONAIR」のコーナーにBUYボタンを設け、気に入った楽曲のCDのスムーズな購入を可能にするほか、放送で紹介したコンサートチケットや商品などを販売する。また「any」のIDカードとしての機能を生かし、「any」を「パソリ」にかざすとアクセスできる専用Webサイトを設けたり、プレゼント応募などで個人情報入力を省略できる機能も提供する。将来的には、「any」のICチップにチケット情報を書き込み、電子チケットとして利用することも視野に入れているという。エフエムジャパンでは「ECサービスの実現には、さまざまな企業との提携がキーになってくる」(同社編成局編成部長 三村孝成氏)として、CD販売業者、チケット業者、ソニーグループ各社など、多くの企業と提携して「any」対応サービスを提供する方向だ。
「any」の利用には「J-WAVE」のリスナー向けインターネットサービス「J-WAVE NET」の登録が必要となる。初年度会費は無料で、2年目以降は1,250円の年会費がかかる。また「any」での商品購入にはポイントが付加され、貯めたポイントは「Edy」に換金して利用できる特典もある。エフエムジャパンでは「any」の初年度発行目標を5万枚としている。
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(2002/11/20)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]