【新製品】
IBM、ミドルウェアの新版「WebSphere Application Server V5.0」発表■URL
「WAS V5.0」では新たに“Autonomic対応機能”を強化している。これは情報システムを自律化することで、人手をかけずに複雑な状況処理を可能にするもの。例えばシステムでサーバーを増設する場合、新しい機器と古い機器は性能が異なるため調整が必要となるが、“Autonomic対応機能”によって、新しく性能が高い機器がより多く作業するように自動調整が行なわれ、最適なパフォーマンスが得られるという。またWebサービス標準技術のXMLやSOAPなどに加え、HTTPやJMS(Java Message Service)、RMI/IIOP(Remote Method Invocation Internet Inter-ORB Protocol)などのプロトコルもサポートしているため、社内外の多様なWebサービスが利用可能としている。 さらに、中小企業や企業内部署システムなどに向けて、低価格で迅速なシステム導入を実現する「WebSphere Application Server Express V5」(以下「WebSphereExpress V5」)の開発意向を表明した。これは安価かつ即効性のある業務ソリューションパッケージを求めるニーズに応えるもので、Webアプリケーションサーバーソフトウェア、開発ツール、アプリケーションサンプルを統合して提供し、システム導入や開発の複雑さと費用を低減するものになる。開発意向表明のため、出荷時期などは未定だ。また「WAS V5.0」(J2EE1.3対応)と従来版「WAS V4.0」(J2EE1.2対応)の両方に対応したJava統合開発環境「WebSphere Studio V5.0」についても、開発意向を表明している。 なおIBMでは、ソリューション開発生産性向上の目的で、12月11日に、東京・渋谷に施設「IBM SW CoC」(Center of Competency)を設立する。「WAS V5.0」などIBM製品のデモや検証、サポートなどの環境をパートナー企業向けに提供するほか、“オープンなソフトウェアベンダー”としてIBMの活動を伝え、またパートナー、個人ディベロッパーを問わずにスキル育成のための情報公開・共有を行なう場所として活用する方向だ。 ◎関連記事 (2002/11/21) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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