【音楽配信】
Universalが4万3,000曲をインターネットでダウンロード販売
一曲99セントから
■URL
http://consumers.umusic.com/home_DMD.html
Universal
Music Groupは20日、同社が保有する4万3,000曲をオンラインショップや音楽関連のWebサイトからダウンロード販売することを発表した。
楽曲の価格は、米国内の利用者に対しては一曲99セント。アルバムは9.99ドルで購入できる。これらの楽曲はCDに焼き付けたり、ポータブルデバイスに転送したりすることも可能だ。販売するWebサイトとしてはBestBuy、MP3.com、Rolling Stone、Windows Mediaなど多数に上っており、UMGのサイトで全リストが公開されている。
ダウンロード販売にはLiquidAudioの技術が使われ、販売されるサイトに用意されているUMGのデジタルカタログからLiquidAudioフォーマット、あるいはWindowsMediaフォーマットでプレビュー、ダウンロードできる。サービス開始を記念して、Mariah Careyの最新アルバムの中からシングルとしてリリースされる一曲を12月3日のリリースに先駆けてインターネットのみで先行販売する。
このサービスについてUMGのeLabsの社長Larry Kenswil氏は「これは転機となる瞬間だ。Universalは保有しているすべての音源をインターネット配信することにコミットしている」とUMGの戦略について説明した。さらに「UMGの音楽をインターネットで入手するために違法なサービスをやむを得ず利用するといったことを正当化することはもはやできない」と述べ、ファイル交換サービスなどにある違法な音楽入手の動きに対してクギを刺している。
UMGはすでに会員制音楽配信サービスのpressplayやMusicNetを通して音楽を配信しているが、今回のサービス開始は会員になるほど積極的でない顧客に対しても訴求力があり、他の4大レーベルの動向にも注目が集まりそうだ。
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(2002/11/21)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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