【ソフト】
スパムや機密漏洩をシャットアウト
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Steve Purdham CEO |
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株式会社アスキーソリューションズは、企業向けメールフィルタリングソフト「SurfControl E-mail Filter 3.5」日本語版(以下、Eメールフィルター)を2003年1月24日に発売する。対応OSは、Windows NT4.0/2000 Serverで、価格は50ユーザーで40万円~。
このソフトを利用すると、送受信されるメールをヘッダ、本文、添付ファイルに分解して、不適切な文章を含んだメールを検出することができる。Eメールフィルターには、“アダルト”や“スポーツ”、“ファイナンス”など日本語15カテゴリー、英語14カテゴリーの辞書が搭載されている。各単語には、「爆発=40点」「猛虎=50点」「打線=50点」といった具合に“点数”が付けられており、メール中に記述されたキーワードの合計点数が、管理者が設定した許容量を超えた場合に検出される仕組みだ。また、メール中に記述された複数の単語をAND/OR/NEAR/NOTなどの論理演算によってフィルタリングする「LexiMatch」機能も実装されている。なお、各種フィルタリングルールは、グループごとや個人ごとにカスタマイズ可能だ。
フィルタリング モニター |
フィルタリングルール 設定画面 |
LexiMatch |
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フィルタリングで検出されたメールは、管理者の設定によって自動的に、廃棄、配送遅延、隔離、許可のいずれかの処理がされる。隔離されたメールは、管理者が直接内容を吟味し、廃棄、配送遅延、許可のいずれかがなされる。不適切なメールの検出は、リアルタイムにモニターされており、一覧やグラフによるレポート機能を備えている。また、Webブラウザーから複数のサーバーの状況を管理できるリモート機能も提供される。
Visual Image Agentの仕組み。赤い部分が顔として認識されている |
オプション機能として提供される「Risk Filter」(17万5,000円~)を利用することで、スパムメールをデータベース化し、スパムの疑いがあるメールを自動的に削除、もしくは隔離できる。また、同じくオプション機能である「Visual Image Agent」(25万円~)を利用することで、添付された画像ファイルを分析し、アダルト画像などを判別することも可能だ。Visual Image Agentでは、2万2,000種類以上のアルゴリズムを駆使し、写真の中で顔にあたる部分の色データを抽出し、その色を基準にヌード画像かどうかを判断する。
Eメールフィルターの制作会社である英SurfControl社のSteve Purdham CEOは、「インターネットとは、送受信されるコンテンツのことだ。コンテンツを利用する誰もが、フィルタリングソフトを必要としている。また、スパムメール1通の処理にかかるコストは1ドルといわれているし、日本では合法的な文章でも海外では非合法になる可能性があるなど、企業はリスク管理を行なわなければならない」とコメントした。現在SurfControl社では、中国語版を開発中で、将来的には、日本語以外の2バイト文字メールに対応できるとしている。また、ISPがEメールフィルターを導入することで、個人ユーザーでもメールフィルタリングサービスを受けることができるのではないかと語った。
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(2002/11/26)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]