～イー・アクセスのADSLユーザーを対象とし、会員間は通話無料に
DION、ODN、TTNetなどプロバイダー11社がIP電話で相互接続
■URL
http://www.kddi.com/release/2002/1127-2/index.html
http://www.dti.ad.jp/company/release/20021127.html （DTIリリース）
KDDI、日本テレコム、東京通信ネットワーク（TTNet）の3社は、IP電話サービスにおいて相互接続を行なうと発表した。正式サービスはイー・アクセスのADSLユーザを対象として2003年3月より実施。また、一部プロバイダーでは正式サービス前に実証実験を行なう予定だという。
今回のIP電話サービスで提携するプロバイダーは、DION、ODN、東京電話インターネット、BIGLOBE、Panasonic hi-ho、ASAHIネット、コジマネット、デオデオエンジョイネット、SANNET、U-net SURF、InterQ MEMBERSの計11社。サービスの対象は各プロバイダーが対応するイー・アクセスのADSLサービスに加入するユーザーで、VoIP機能を内蔵したADSLモデムをイー・アクセスが提供、一般加入電話機からIP電話サービスが利用できる。料金体系など正式サービスの詳細は明らかになっておらず、今後追って発表される予定。ただし、提携プロバイダーに加入するユーザー間での通話については無料となる見込み。
正式サービス前に行なわれる実証実験は、KDDIが12月10日から実施するIP電話サービスに対し、各プロバイダーが順次接続を行なっていく形式であり、詳細はプロバイダーごとに異なるという。また、KDDIでは今回の相互接続はイー・アクセスに限定したものではなく、今後アッカ・ネットワークスのADSLサービスなど他事業者についてもサービス提供も検討しているとした。
なお、一部報道で提携プロバイダーの中にDTIの名前が挙がっているが、DTIは「記事にあるような組み合わせでIP電話の採用に関する合意をしている事実はない」とこれを否定。イー・アクセスでも「ユーザーの利便性のために働きかけは行なっているものの、今回の発表時点では参加していない」とした。
IP電話サービスの提携についてはメガコンソーシアムも発表を行なっているが、このうちBIGLOBEとPanasonic hi-hoは、@nifty、So-net、OCN（以下ISP3社）が実施するIP電話の実証実験にも参画する意向を表明している。これについてKDDIは「より多くのプロバイダーと提携していく方向ではあるが、現時点でISP3社との相互接続の予定はない」とした。
◎関連記事
■KDDI、個人向けIP電話の試験サービスを開始
■メガコンソーシアム4社、IP電話サービスの相互接続に合意
■BIGLOBEとhi-ho、@niftyなど3社のIP電話サービスに参画
(2002/11/27)
[Reported by 甲斐 祐樹]