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【サービス/業界動向】

So-netM3、SCN関連の医療事業者向けサービスを統合

■URL
http://www.so-netm3.co.jp/
http://www.so-net.ne.jp/medipro/

So-netM3の谷村代表(左)とSCNの近藤取締役
 ソネット・エムスリー株式会社(以下So-netM3)は、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(以下SCN)が展開する医療情報サービス「Medipro/MyMedipro」の事業を統合すると発表した。SCNグループの医療事業者向けサービスを統合し、事業拡大を図る。

 So-netM3は2000年9月にSCNの子会社として設立され、MR(医薬情報担当者)業務支援システム「MR君」などを展開。2001年12月には医療情報サイト「WebMD Japan」を運営していたウェブエムディ株式会社を事業統合し、2002年8月より「so-netm3.com」(ソネット・エムスリードットコム)という名称の医療情報サイトを運営していた。一方、SCNでは1996年4月より医療事業者向けの情報サービス「MediPro」を展開。2001年7月には米国の大手医療情報ポータル「Medscape」と提携して事業を拡大、海外の医学論文の翻訳提供などを行なっていた。
 今回の統合は、SCNグループ内の医療ビジネスを集中させ、今後の事業拡大を早いスピードで行なうために決定したという。これまで別々に展開してきた2サービスを統合し、日米の医療情報を網羅した幅広いメディカルコンテンツを提供するほか、製薬会社など約70社の提携企業へのコンテンツ支援や、医療分野での新事業立ち上げなどを行なっていく予定だ。SCN取締役の近藤幸直氏によれば、「M3を作った頃から、いずれは統合するだろうという考えはあった。ただ当初は『MR君』などの事業がまだ未知数だったため、時期尚早の面があった」という。なおコンシューマー向けの健康関連コンテンツについては、引き続きSCNで運営する方針だ。

 具体的には2003年1月に組織的な事業統合を行ない、その後2003年夏をメドにサイトを統合する。これまで「Medipro/MyMedipro」は約11万人、「so-netm3.com」では約4万人の会員を持つが、重複を除くと2サイトで約13万人の会員数になる予定で、2003年度に20万人の会員獲得を目標としている。So-netM3代表取締役の谷村格氏は、「対象とするのはドクター(医師)、薬剤師、看護婦などの方で、20万人の目標のうち15万人はドクターを見込んでいる。ドクターは現在日本で約25万人で、日本のドクターの二人に一人以上が利用するサービスを目指す」と語った。

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(2002/12/10)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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