【行政】
離島などのADSL進出を行政が積極支援 愛媛県が情報化計画
■URL
http://www.pref.ehime.jp/020kikakujoho/060jouhouseisak/00002140021211/index.html
愛媛県は、2003年度から3カ年にわたる情報化施策の方向性を示す「第二次愛媛県高度情報化計画」の中間素案をとりまとめた。
2000年度からの第一次計画では、自治体の公共バックボーンである「愛媛情報スーパーハイウェイ」を大きな柱としていたのに対して、今回の第二次計画では「県民のインターネット利用環境の向上」を前面に打ち出したのが特徴。地理的な条件による情報格差を是正するため、民間事業者の進出が期待できない離島や山間部などの地域については、県が積極的に参加・支援を行なってブロードバンド環境の早期整備を実現する方針が示された。
新規事業として、「条件不利地域への高速インターネットアクセス網の導入促進」事業が盛り込まれた。市町村などがCATVインターネットを整備する場合や、民間のADSL事業者の進出に対して市町村が助成を行なう場合に県がこれらを支援するほか、FWA方式についても必要に応じて検討を進めるという。具体的な支援方法については今後の検討課題だとしており、県では中間素案に対するパブリックコメントも募集している。
中間素案に掲載されているブロードバンドの提供状況を示したマップによれば、愛媛県では未だに30以上の町村でサービスが提供されていないという。一方ですでにFTTHサービスが利用できるようになっている地域もあり、県では、このまま地域格差が拡大するようであれば「少なくともADSLぐらいは早急に導入すべきではないか」と判断した。2005年までに、県内全域で地理的格差のないブロードバンド環境構築を目指す。
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(2002/12/13)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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