【調査】
インフォシーク、リサーチ事業を本格展開
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「infoseek転送メール」のサイト |
「Anet」は朝日広告社が運営していた約40万人の会員を持つ無料メール転送サービスで、会員にはサービスを受ける条件として、アンケート回答などが義務付けられていた。インフォシークの親会社である楽天は、2002年9月に朝日広告社より「Anet」事業を1億5,000万円で取得し、その後インフォシークで2002年10月より「infoseek転送メール」の名称で運営を行なっている。
「infoseekリサーチ」は、旧「Anet」で行なっていたリサーチ事業を、「infoseek転送メール」会員を主な対象として展開するものだ。現在42万人という大規模な会員データベースを生かし、居住地域や年代、職業など、多様なニーズに対応できる点が強みという。
この第一弾として、12月16日に「シニア層(50~79歳)のインターネット利用実態についてのアンケート」結果を発表した。これは12月13~15日に、「infoseekリサーチ」の50~70代の会員を対象に実施したもので、5,836件の有効回答をまとめている。回答者は男性が77%、女性が23%で、年齢では50代前半が47.8%、50代後半が21.0%、60代前半が17.0%、60代後半が9.7%、70台が4.5%。
主な回答をまとめると、インターネットの利用頻度については「ほとんど毎日」が90%。「週4~5回」の5.9%を加えると、回答者のほぼ全員が日常的にインターネットを使いこなしている。利用は「自宅から」が96.2%と圧倒的で、「職場から」は23.7%。ADSLユーザーは50.9%、CATVユーザが20.6%と、ブロードバンドユーザーが7割を超えているのも特徴だ。利用しているのは「電子メール」(94.1%)、「ショッピング」(50.6%)、「掲示板の閲覧」(25.2%)、「ネットバンキング」(25.1%)、「グリーティングカードの送受信」(22.4%)で、ショッピングやネットバンキングで高い数値が出ているのが興味深い。
インフォシークでは「シルバー層と40代以下の間で使い方に大差はないが、ショッピングなどオンラインサービスについての利用率が高いのは、買い物に出るのが億劫などの理由があるのでは」と分析している。また自由回答では「目がますます悪くなった」「腰が痛むようになった」という意見が目立った反面、常時接続のユーザーが多いためか、通信費を気にするユーザーは少なかったという。
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(2002/12/17)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]