【調査】
IDC Japan、ASP市場規模予測を発表 ~2006年には900億円超へ
■URL
http://www.idcjapan.co.jp/
IT関連の調査会社であるIDC Japanは、国内のITサービス市場におけるASP市場規模予測、および市場動向調査を発表した。
同社によれば、2001年には72億円だったASP市場は、今後年間平均成長率66.1%の割合で成長し、2006年には910億円に達する見込みという。現在は業務特化型アプリケーションなど“エンタープライズ系ASP”のシェアが多数を占めているが、この状況は2006年までも変わらず、過半数以上のシェアを維持すると見ている。一方、オンラインゲームやMicrosoft Office製品などを個人向けに提供する“パーソナル系ASP”は、期待が大きかったものの、課金の問題やASPというモデルが個人ユーザーへ浸透しにくいことなどから、大幅なシェア拡大は見込めず、10%前後で推移すると予測している。
また国内の主要ASP事業者について、2002年の収益状況を調査したところ、28.6%の事業者がASP単独事業で黒字化を達成したという。損益分岐点にある事業者(7.1%)を合わせると、調査対象事業者の3分の1以上が赤字から脱却した形だ。IDC Japanでは「2001年時点では黒字化の事業者がほとんどなかったことを考えると注目に値する。しかし黒字化もしくは分岐点にある企業はいずれも中小のITベンダーで、裏を返せば大手ITベンダーのASP事業はすべて赤字だともいえる」と解説。大手ITベンダーによるASP事業の活性化が、今後の市場動向に大きく影響すると分析している。
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(2002/12/18)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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