【サービス】
~地域IP網内でクローズドなグループ通信を可能にするサービス
NTT西日本、県間接続を見据えたサービス「フレッツ・グループ」
■URL
http://www.ntt-west.co.jp/news/0301/030117a.html
NTT西日本は17日、フレッツの地域IP網内でユーザー同士がクローズドなグループ通信を可能にするサービス「フレッツ・グループ」を2月24日より開始すると発表した。対象地域は、愛知県や大阪府、広島県など当初2府5県だが、順次拡大予定。
「フレッツ・グループ」は、「Bフレッツ」や「フレッツ・ADSL」などのフレッツアクセスラインを利用中のユーザー同士がグループを構成することにより、そのグループ内にてクローズドな通信を可能にするサービス。大容量ファイルの共有や同一グループ内サーバーへのアクセスが可能で、インターネットを通過しない地域IP網内で通信が完結するため、セキュアなプライベートネットワークの構築が可能だという。
サービスメニューには、個人やSOHO向けの「フレッツ・グループ ベーシック(以下、フレッツベーシック)」と法人向けの「フレッツ・グループ ビジネス(同、フレッツビジネス)」の2種類が用意されている。
フレッツベーシックでは、NTTがグループメンバーの登録や廃止、ユーザーID、IPアドレスなどの管理を一元的に行なう。管理をNTTが行なうため、簡易な反面、詳細な管理を行ないたいユーザーには向かない。これに対してフレッツビジネスでは、ユーザー管理やIPアドレス管理など詳細な設定までユーザー側の管理者が行なうことが可能となっている。料金は、フレッツベーシックが月額1,800円で、フレッツビジネスが月額2万8,000円(いずれも10拠点まで利用可能)。
現在のところ、このサービスが利用できるのは同一県内で利用しているユーザーに限られているが、NTTが総務省に申請中である地域IP網の県間接続後に関して、NTT西日本では、「詳細なスケジュール等は決まっていないが、認可後はNTTグループとしての予定通り、県間接続を含めたサービスとして提供する予定だ」としている。
NTTの県間接続申請に関しては、15日に「断固反対」の立場を表明したKDDIや、16日に「条件付きで賛成」を唱えたフリービットなど、賛否両論の状況だが、NTTでは認可後に向けて着々と地域IP網を利用したサービス拡充が始まっている。
|
「フレッツ・グループ」のサービスイメージ
|
◎関連記事
■NTT西日本、フレッツ・コミュニケーションを利用した遠隔監視トライアルを開始
■総務省もびっくり!?フリービットがNTT東西の地域IP網接続に新提案
■KDDI社長会見「NTT東西の地域IP網県間接続には断固反対」
(2003/1/17)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
|