【業界動向】
ヤフー、2002年度第3四半期決算発表
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ヤフーの四半期売上高推移 |
第3四半期では広告売上がしばらくぶりに2桁の増加を果たしたことや、Yahoo! BBの売上が伸びていること、オークションの取扱数などの増加したことなどが挙げられた。また、合わせて全体で100億を超える103.5億ページビューが記録されたことも報告された。
事業部別の売上高では、Yahoo! BB事業部が62億1,800万円を売り上げ、前四半期に比べ31.7%増加した。また、オークション事業部は33億5,500万円で、前四半期よりも24.9%増加するなど、全体的に増加を果たした。ページビュー構成は、オークション事業部が全体の31.7%を占め、メディア事業部25.7%を抜いてトップとなった。
Yahoo! BBの売上については、ヤフーのWebサイトから申し込みを行なったユーザーの「顧客獲得インセンティブ」などが21億7,800万円、課金ユーザーが支払うISP料金の1,290円などがヤフーの売上となり39億1,500万円を計上した。この中からISP料金の原価などの34億2000万円を差し引くと27億9,800万円が売上総利益となるという。
Yahoo! BBでは、12月に単月で44%というシェアを獲得、12月末現在で累積169万件というユーザーがいる。ただし、12月の加入数は年末休暇の影響で少なめの結果となり、年末に申し込みしたユーザーが実際に開通する1月についても少なくなる見込みだという。
オークション事業では、落札後に取消をするといった落札手数料の課金逃れの対策を行なったことが発表された。対策前の検証では、落札に対して課金がなされない件数が15%程度あったものが対策後は1~2%まで減少しているという。また、現在のオークションのシステムは出品数が400万点程度まで対応可能だが、4月ごろから1000万点、その後に1500万点まで対応するシステムに順次入れ替えていくとの方針も発表された。
ページビュー構成比 | Yahoo! BB事業部3Q損益計算書 |
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(2003/1/22)
[Reported by 正田 拓也]