【業界動向】
ITU-Tの下部組織で合意
16Mbps以上を実現するADSLの日本仕様
「AnnexI」などが国際標準に
■URL
http://www.itu.int/ITU-T/
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ITU-Tの下部組織でADSLの標準化などを検討しているStudy Group 15のウェブサイト |
スイスのジュネーブで1月末に開催されたITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の下部組織の会合において、16Mbps以上を実現するADSLの新規格を国際標準とすることで合意がなされた。約2カ月間のレビュー期間を経たのち、4~5月にもITU標準として正式に承認される見込み。
合意が得られたのは、「G.992.5 AnnexA/AnnexB」と「G.992.1 AnnexI」。いずれも使用周波数帯の上限を従来の1,104kHzから2,208kHzに拡大して下り速度の高速化を図っている。理論上は最大24Mbpsも可能になるという。
G.992.5は、「ADSL+」(ドラフト段階では「G.adslplus」)として欧米から提案されていた規格。一方、G.992.1 AnnexIはNEC、アッカ・ネットワークス、イー・アクセス、富士通、住友電気工業、沖電気工業などの日本企業によるもので、ISDNとの干渉対策が盛り込まれている。従来規格の「G.992.1 AnnexC」の高速版と言える。
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(2003/2/4)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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