【業界動向】
米United Devicesや英オックスフォード大学が新プロジェクト
グリッドで天然痘の治療薬を研究
■URL
http://www.grid.org/projects/smallpox/
http://www.chem.ox.ac.uk/smallpox/news.html
http://www.ud.com/company/news/press/02052003.htm
http://www-916.ibm.com/press/prnews.nsf/jan/A1E7D8AEA826518C85256CC4005E575E
米United Devices、米IBMなどの企業や英オックスフォード大学などの研究期間が参加して、天然痘の治療薬を研究するためのグリッドコンピューティングプロジェクトが5日に開始された。United Devicesが提供するエージェントソフトを広く配布し、ネットユーザーのPCの空き処理能力を利用してウイルスの活動を抑止する分子を解析する。
プロジェクトの中心となっているUnited Devicesやオックスフォード大学などは以前にも炭疽菌の研究で同様のプロジェクトに取り組み、わずか24日間で完了した実績がある。その時は世界200カ国で140万台のPCが参加したという。今回の天然痘のプロジェクトでも、エージェントソフトをダウンロードすることで参加できる。
天然痘はWHOの活動により1977年に絶滅されたが、そのウイルス種はまだ保存されているとしており、最近ではバイオテロへ使用される懸念が挙がっている。ところが今のところ、天然痘を予防するワクチンはあるものの、感染後の治療薬は開発されていないという。
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(2003/2/6)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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