【ドメイン】
VeriSign GRS、IDN対応ソリューション
「Web Based Navigation」を修正へ
■URL
http://www.icann.org/announcements/advisory-07feb03.htm
米VeriSign GRSは、国際化ドメイン(IDN)へ対応するために今年1月上旬から提供しているDNSの機能拡張「Web Based Navigation」を修正する。同社のRusty Lewis上級副社長がICANNに宛てた書簡の中で明らかにした。
Web Based Navigationは、IDNの“可能性がある”非ASCII文字列を含むクエリーが.comと.netのネームサーバーに対してあった場合に、専用のIDNナビゲーションページへ誘導する仕組み。本来は「そのドメインは存在しない」と回答する仕様のDNSの一貫性を損なうとともに、本当に存在しないドメインに対するクエリーでもIDNとみなされることで意図しないウェブサイトに誘導される問題などが指摘されていた。
これに対してVeriSign GRSでは、登録されている全てのIDNについて、UTF-8をはじめとするさまざまなローカルエンコーディング方法で変換された後の表現のリストをあらかじめ作成。補助ネームサーバーにおいて、クエリーがこれらのリストのいずれかに一致する場合にのみIDNと判断して、該当ウェブサイトへ誘導するように修正するとしている。
Web Based Navigationについては、ICANNからアドバイスを求められたIABが1月25日にコメントをとりまとめ、その問題点を指摘。ICANNがVeriSign GRSに対して対応を求めていた。Lewis上級副社長の書簡には、これら個々の指摘に対する回答も盛り込まれている。
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(2003/2/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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