【セキュリティ】
EU、ネットセキュリティ専門の外局設置
■URL
http://europa.eu.int/rapid/start/cgi/guesten.ksh?p_action.gettxt=gt&doc=IP/03/208|0|RAPID&lg=EN;
http://europa.eu.int/rapid/start/cgi/guesten.ksh?p_action.gettxt=gt&doc=SPEECH/03/65|0|RAPID&lg=EN;
欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会はこのほど、EUにネットワークおよび情報技術に関するセキュリティ専門の外局(European Network and Information Security Agency)を設置し、欧州におけるサイバーセキュリティの一層の推進を行なっていくことを明らかにした。この外局は、EU加盟各国およびEUの各機関に対してサイバーセキュリティに関する情報提供やアドバイスを行なうことになる。この外局は、EUが進める欧州の電子化計画「eEurope」の一環としての位置づけもある。
今回の設置について、欧州委員会の企業・情報社会担当委員であるエルッキ・リイカネン委員は、「EUは、加盟各国間の協調を一層増やすことによってすべての加盟国におけるセキュリティレベルを十分高いものにすることができるはず。今回設置する外局は、各国間の協調を増進することになる」と指摘。現在各種機関が独自に収集している情報をまとめ上げる情報交換センターとしての役割、ひいてはサイバー犯罪の予防および取り締まりのためのセンターとしても役割が期待されているようだ。
EUでは、90%を超える企業がインターネット接続を導入し、そのほとんどがWebサイトを運営している。また、2002年の家庭におけるインターネット導入率は40%を超え、携帯電話の普及率も70%程度になっている。各国政府も電子政府化を促進しており、米国での同時多発テロ以降は特にセットセキュリティに対する関心が高まっている。このような状況から、セットセキュリティの向上は、企業活動のみならず
リイカネン委員は、政府レベルでの環境整備ではネットセキュリティの推進は図れないとして一般社会の国民レベルでの意識改革も必要としている。また、今回設置した外局は、これまで各国でバラバラに行なっていた国際的なセキュリティ活動も一手に引き受けて推進していくという。
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(2003/2/17)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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