【回線/業界動向】
JR東日本、無線LAN実験を再開。
NTTグループ4社とのローミングを実施
■URL
http://www.jreast.co.jp/musenlan/
JR東日本は、「無線による、駅でのインターネット接続実験」を2月20日より再開すると発表した。今回の実験では、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTTブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)、NTT-ME、NTTドコモなどNTTグループ4社とのローミングを春頃から実施する。
「無線による、駅でのインターネット接続実験」は、2001年9月から12月までの期間に東京駅で実験を開始。2002年2月から11月19日までは新宿駅、渋谷駅、上野駅といったエリアや参加プロバイダーを拡大して実験を再開した。今回の実験は第3弾となり、東京駅、新宿駅、上野駅のサービスエリアを拡大するほか、池袋駅、八王子駅、吉祥寺駅、盛岡駅、八戸駅を新規エリアとして追加する。
ローミングに対応するのはNTT Comの「HOTSPOT」、NTT-BPの「無線LAN倶楽部」、NTT-MEの「ネオモバイル」、NTTドコモの「Mzone」で、このうち1サービスのIDやパスワードでそのままJR東日本のサービスを利用できる。なお、ネオモバイルはJR東日本とのローミングをすでに実施していた。
今回ローミングに参加するNTTグループ4社間のローミングは現在のところ行なわれないが、NTTドコモ広報によれば、「4社間のローミングも前向きに検討している」という。また、無線LAN倶楽部はネオモバイル、HOTSPOTそれぞれとの相互ローミングを試験サービス中に実施している。
実験期間は2月20日から12月19日までを予定し、申し込みは2月19日17時より受け付ける。プロバイダーは@nifty、BIGLOBE、DION、DTI、JENS SpinNet、OCN、ODN、Panasonic hi-ho、ReSET.JPの9社に対応、事前登録なく1時間サービスを利用できる「一時利用接続サービス」も、東京駅および上野駅で再開する。
2002年2月から11月にかけて行なわれた無線LAN実験では、約12,000名のモニターが登録。モニターから集計したアンケートでは約80%が自宅にブロードバンド環境を構築しており、週1回以上は外出先などでインターネットを利用、駅での無線LANサービスには「自分の端末が使える」ことに高い評価が寄せられているという。
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(2003/2/18)
[Reported by 甲斐 祐樹]
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