【業界動向/回線】
東京めたりっく、NTT約款変更による SDSLサービスへの影響を掲載
■URL
http://www.metallic.co.jp/topics/2003/0217.html
http://www.metallic.co.jp/topics/2003/0217_detail.html
東京めたりっく通信株式会社(以下東京めたりっく)は、SDSLサービスについての見解を同社サイトに掲載した。NTTの約款変更を受けてのものとなる。
NTT東西が昨年10月に申請、12月に認可された“DSL回線収容条件の約款変更”によって、SDSLは他方式との影響が大きいと見られる第2グループ(2G)に分類された。これによって、SDSL回線には、他回線と同一カッドに収容できないという制約が設けられたほか、接続料金が従来の30円から929円(NTTのスプリッタ使用の場合)へ大幅に値上げされた。また768Kbps以下で最大1,500メートルなど、線路長ごとの距離制限が課せられる可能性もある。
東京めたりっく通信では、17日に「SDSL(Bizサービス)をご利用のお客様へNTT新約款に対する弊社の見解」という文書をサイトに掲載、またユーザー宛てにメールで告知した。同社によれば、この約款変更により、従来のSDSLサービス(Bizサービス)利用者の一部が不適合となる可能性があるという。この場合、収容替工事や、距離制限を踏まえた設定速度の低減などを行なう必要がある。ただ、不適合となるケースについては現在調査中で、ユーザーによって距離や収容状況などの条件が異なっているため、どのくらいのユーザーが該当するかは未公表としている。
なお東京めたりっくは「この約款変更は容認しかねる」と反対を表明しているが、SDSLの他のADSL回線への干渉に関するデータは得ていないという。また既存SDSLサービスを続行することでの他サービスへの影響についても実証できていないため、コメントできないとしている。
東京めたりっくでは、接続料金の値上げ分は同社が負担する方向で、ユーザーへの値上げは行なわないという。またSDSLサービス自体は昨年秋から新規募集を停止しているほか、同社がこの3月にソフトバンクBBに吸収合併されることもあり、今後の展開は未定としている。
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(2003/2/19)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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