【調査結果】
~相談件数では、ネットオークションに関するものが急増中昨年のハイテク犯罪検挙数が1,000件超え、児童買春が急増警察庁は20日、2002年のハイテク犯罪の検挙及び相談受理状況を公開した。ハイテク犯罪の検挙件数は前年の810件から3割増の1,039件となり、初めて1,000件を上回った。 急増するハイテク犯罪のなかでも、インターネットを利用した児童買春・児童ポルノ法違反が急増しており、児童買春は前年比2.3倍となる268件(前年117件)、青少年育成条例違反は前年比7倍の70件(前年70件)となっている。これらは全て出会い系サイトを利用した点が特徴だ。そのほかでは、他人のIDやパスワードを利用してネットワークに接続する不正アクセス禁止法違反が前年比1.5倍の51件(前年35件)だった。 警察庁では、こういった急増するインターネットを利用した児童買春・児童ポルノ法違反に対応するため、「出会い系サイトに係る児童犯罪被害防止のための法律案」を策定し、2月下旬をめどにして国会に提出する方向となっている。 また、ハイテク犯罪等に関する相談受理件数も急増している。相談受理件数は、全国の都道府県警察に寄せられた相談のうち、警察庁に報告があったもの。受理件数は、前年比12%増の1万9,329件(前年1万7,277件)だった。 なかでも注目は、インターネット・オークションに関する相談で、前年比約1.9倍の3,978件となっている。このように、オークションに関する相談数は、2000年が1,301件、2001年2,099件と近年うなぎのぼりで増えている事がわかる。続いて多いのが詐欺・悪質商法に関するもので3,193件。一方で、迷惑メールに関する相談や不正アクセス・ウイルスに関する相談は前年より減少している。 ネットオークションに関する相談では、「落札・入金したものの商品が送られてこない」といった詐欺に関するものが多いが、そのほかにも「盗難車や偽ブランド品が出品」されているといった報告も多いという。
ハイテク犯罪事件の検挙数 (件) ◎関連記事 (2003/2/20) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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