【イベントレポート】
凸版が無線タグのデモを展開、カゴに入れるだけで商品金額を即座に計算
■URL
http://www.retailtech.jp/ (RETAILTECH JAPAN)
http://www.iccard.jp/
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リーダー付きカートを使ったデモの様子
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凸版印刷は、東京ビッグサイトで開催している「RETAILTECH JAPAN」(第19回流通情報システム総合展)で、「AUTO-ID」技術を用いたデモを行なった。年内の実験開始を検討しているという。
AUTO-IDとは、無線タグに商品情報や製造時期といった製品コード(EPC)を記録させ、それをリーダーが読み取ることで、商品情報の迅速な入手や在庫管理の効率化、リサイクルの促進などを実現する技術となる。凸版印刷は、このAUTO-IDの研究組織「AUTO-ID CENTER」のメンバー企業であり、またテレミディックおよびアンプレットとの提携により、2.45GHz対応で書き込み機能を有する無線タグと安価で低電力小型なマルチ周波数対応リーダライタの製造・販売を行なうことを発表。AUTO-IDへのこの事業への積極的な対応を表明している。
RETAILTECH JAPANでは、「ストアフロントイノベーション」という企画コーナーでデモを展開。スーパーの買い物カートに無線タグのリーダーと液晶モニターを取り付け、カートに入れた商品の価格や商品情報、合計金額などをモニターに表示させる様子を披露した。デモではカゴの下にA4判大のリーダーを設置し、カゴから商品を出すと、品物リストの商品も反映して消える形だ。凸版印刷によれば無線タグは数cmから数十cmまで認識可能だが、一部認識しにくい商品もあるため、実証実験ではユーザーがリーダーに商品をかざす形を想定しているという。
なお凸版印刷では「IC CARD WORLD 2003」会場でも無線タグを展示。書き込み機能を有する無線タグ用チップと、これを用いて作られた多彩な形の無線タグサンプルの展示も行なっている。
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カゴの下にリーダーが設置されている
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無線タグ用の小型チップ
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さまざまな形状の無線タグサンプル
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(2003/3/4)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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