【ホットスポット】
米iPassと米Cometaがホットスポットのローミングで提携
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http://www.ipass.com/pressroom/pressroom_releases.html?rid=36
iPassとCometa Networksは3日、Cometaが計画しているホットスポットサービスにおいてiPassの企業向けサービス「Global Broadband Roaming Service」から利用できるようにすることで基本的な合意に達したと発表した。なお、iPassとCometaは価格などの面において未だ最終的な合意にはいたっておらず、将来的に提携関係が変更される可能性もあるとしている。
Cometaは、2002年12月にAT&T、Intel、IBMなどにより全米規模の無線ブロードバンド接続サービスを提供するとの趣旨で設立されたワイアレスISP。2003年第4四半期頃から米国の主要都市で無線LAN接続サービスを開始する予定だ。
今回の合意により、iPassはCometaが設置するホットスポットで「Global Broadband Roaming Service」を利用できるようにし、iPassがすでに提携・運営している米国、アジア、欧州地域の空港、ホテル、会議場などのホットスポットを拡充する計画だ。この結果、iPassのクライアントソフトを用いることにより、ホットスポットの利用料を1つの請求書で課金できるほか、iPassクライアントに備えられているVPNを通して安全に企業ネットワークへの接続が可能になる。
Wi-Fiのローミングサービスを計画しているのは、iPassのほかGRICなど数社が存在する。また、全米規模の無線LANサービスでは、Boingo、T-mobile、Cometaなどが激しい競争を展開しており、1つのワイアレスISPが大規模に展開するのか、あるいはローミングと課金の一元化でサービスの利便性を提供するのか、方向性が分かれつつある。例えば、T-mobileがサービス料金の値下げを発表したり、ワイアレスISPベンチャーとして注目を集めたJoltageがサービス停止するなど、ホットスポット市場の見通しは混沌としている。
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(2003/3/4)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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