【セキュリティ】
ソニーのICカード「Felica」、カードリーダー用ソフトに脆弱性
■URL
http://www.sony.co.jp/Products/felica/pcrw/pasori_info.html
ソニー株式会社は、非接触ICカード「Felica」用のUSBリーダー/ライター「PaSoRi」(パソリ)のドライバソフトに、セキュリティ上の脆弱性があることを発表した。
この脆弱性は、「PaSoRi」のWindows用ドライバソフト「FeliCa Secure Client」に含まれるプログラム「FeliCa Offline Viewer」(以下FOV)に存在するもの。FOVはPaSoRiのオンラインヘルプ表示などを行なうプログラムで、「FeliCa Secure Client」はこれまでにダウンロードで約1万件、CD-ROMでは約2万件が配布されている。
ソニーによれば、ユーザーがFOVを起動している状態で、悪意のあるコードを含んだWebページにアクセスした場合、事前の警告なく任意の命令を実行することが可能という。これにより、データ破壊や個人情報の流出といった攻撃を行なえるとしている。
脆弱性への対策は、FOVを含まない新バージョンの「FeliCa Secure Client」をインストールすることで解決するため、ソニーでは新バージョンのダウンロードとインストールを推奨している。なお現在、この脆弱性による被害の報告は受けていないという。
◎関連記事
■ホットスポットでの決済を非接触型ICカードで
■ソニーファイナンス、カード番号を入力しなくてもよいクレジット決済サービス
(2003/3/6)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
|