【ドメイン】
IETF、国際化ドメイン名のRFCを発行
JPドメインでは3月20日から対応
■URL
http://www.ietf.org/rfc/rfc3490.txt
http://www.ietf.org/rfc/rfc3491.txt
http://www.ietf.org/rfc/rfc3492.txt
IETFは7日、国際化ドメイン名(Internationalized Domain Name:IDN)の技術仕様を規定したRFCを発行した。IDNのアーキテクチャーを示した「IDNA(Internationalizing Domain Names in Applications)」、文字の正規化処理を規定した「NAMEPREP」、エンコード方式「Punycode」の3本で、それぞれRFC 3490、RFC 3491、RFC 3492となっている。
IDNについてはすでに、日本レジストリサービス(JPRS)や米VeriSign GRSによる登録サービスが提供されているが、今後はRFCに準拠した仕様に移行することになる。具体的には、IDNをASCII文字にエンコードする方式がRACE(Row-based ASCII Compatible Encoding)からPunycodeに変更される。
IDNのRFC化にともないJPRSでは、IDN登録サービスを3月20日からRFCに準拠する計画を発表した。同社の運営するDNSにはこれまでJPドメインのIDNがRACE形式で登録されていたが、同日よりPunycode形式も追加。WHOISでも両社が併記される。例えば、「日本語ドメイン名例.JP」はRACE形式で「BQ--3BS6KZZMRKPDBSJQ4EYKIMHTKQGU7CY.JP」と登録されていたが、これに加えて「XN--ECKWD4C7CU47R2WFQW7A0ECL32K.JP」も登録される。併用期間は、WebブラウザーなどのアプリケーションがPunycode対応を完了するまで継続する予定だ。JPRSで配布しているIE用プラグイン「i-Nav」については、5月中旬をめどにこれまでのRACE仕様からPunycode対応に移行する。
なお、エンコード方式が変更されても登録されているIDNはそのまま有効で、再登録の手続きは不要だ。ただし、すでにRACEでIDNによるWebサイトを運営している場合は、DNSサーバーやWebサーバーの設定ファイルの修正が必要となる。JPRSでは、i-NavがPunycode仕様に切り替わる5月中旬までにPunycodeよる設定を追加するよう注意を呼びかけている。IDNの参照実装や設定ファイルの自動変換プログラムなどをフリーのツールキットとして開発・公開しているJPNICでは、このツールキットのRFC対応版となる「idnkit 1.0」を3月中旬にもリリースする予定だ。
◎関連URL
■日本語ドメイン名協会「国際化ドメイン名(IDN)関連のRFC発行について」
http://www.jdna.jp/about/20030307.html
■JPRSが日本語JPドメイン名登録管理サービスのRFC準拠化を3月20日より開始
http://jprs.co.jp/press/030307.html
■JPRS「日本語JPドメイン名のRFC準拠に伴う移行について」
http://jprs.jp/info/notice/ace-transition.html
■JPNIC「国際化ドメイン名のRFCが発行」
http://www.nic.ad.jp/ja/pressrelease/2003/20030307-01.html
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(2003/3/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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