～EarthlinkはAOLの「矛盾」を非難

米AOLが会員にポップアップ広告遮断機能を提供

■URL
http://media.aoltimewarner.com/media/press_view.cfm?release_num=55253073
http://www.earthlink.net/about/press/pr_aolflattery/

　米AOLは12日、米国会員向けの「AOL8.0」サービス利用者に対してポップアップ／ポップアンダー広告遮断機能をここ2週間のうちに提供することを明らかにした。AOLは昨年秋にサードパーティーによるポップアップ広告を禁止すると発表しており、これが好評だったことから今回の措置に踏み切ったものとされる。

　この「AOL Web Pop-up Control」は、AOL8.0のソフトに自動的にダウンロードされる機能。インストールされるとブラウザーの隅にアイコンが表示され、ポップアップを遮断しているか許可しているかを見分けることができる。オンラインバンキングサイトのようにポップアップウィンドウが機能として必要な場合もあることから、URLごとに可否を指定することも可能だ。

　今回のAOLの発表に対して、米大手ISPのEarthlinkは声明を発表し、「2002年12月のNetRatings/AdRelevance調査によると、AOLの親会社AOL Time Warnerは、ポップアップ広告の最大の配信元であるが、Earthlinkは顧客に対してでしゃばるようなポップアップ広告を配信したりはしない」とAOLを激しく非難している。これはAOLが昨年秋にサードパーティーによるポップアップ広告を禁止したものの、AOLの関連企業によるポップアップ広告は禁止していないことを糾弾するものだ。Earthlinkは、米大手ISPの中では早くからポップアップ広告遮断機能を顧客に提供しており、今後もそれを強化する意向を表わしている。

　ポップアップ／ポップアンダー広告に対する嫌悪感は一部利用者に見られ、実際各社によるポップアップ広告遮断ソフトは数多くダウンロードされているが、この手法は完全に淘汰されたわけではない。例えば、New York TimesやWashingtonPost.comなどでは今でもポップアップ広告を積極的に活用している様子が見られる。

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(2003/3/13)

[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]