【情報/セキュリティ】
CompTIA、「機密漏洩の6割以上は人為的ミス」との調査結果を発表
■URL
http://www.comptia.org/pressroom/get_news_item.asp?id=207
IT関連の国際的な業界団体であるCompTIAは、セキュリティの危機のほとんどは人為的なミスからくるという調査結果を発表した。
CompTIAは1982年に設立された非営利団体で、技術標準の提言や、IT業務の実務能力基準の認定活動などを行なっている。今回の調査は公共機関および民間企業の638名を対象に行なったセキュリティに関する調査をまとめたもの。
これによれば、企業や公共機関で起こった機密漏洩の63%以上のケースで、人為的ミスが根本的な要因だった。また回答者の31%が、過去6カ月で何らかの実害のある機密漏洩があったと答えている。さらに回答者の80%以上が、ITセキュリティに関する知識やトレーニングの不足に加え、セキュリティ関連の認証手続きがきちんと踏まれていないことが人為的ミスの原因と捉えているほか、59%は政府のセキュリティ管理の多くが不適切だと回答している。
CompTIAの最高執行責任者であるBrian McCarthy氏はこの結果を踏まえ、「ITセキュリティのトレーニングを受けることはネットワークの安全性向上に不可欠だが、これまではほとんど見落とされてきた。官民がこうしたトレーニングを行なうことで、ネットワーク攻撃からの安全性を高められる」と述べている。
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(2003/3/19)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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