【セキュリティ】
イラク情勢に起因したWebサイト改ざん、米国を中心に3,000サイト
■URL
http://www.isskk.co.jp/support/techinfo/general/webcrack_analysis.html
http://www.f-secure.com/virus-info/iraq.shtml (英文)
反戦や反米、反イラクのメッセージに書き換えられるなど、イラク情勢に起因するWebサイトの改ざん行為が大量に発生している。インターネットセキュリティシステムズ株式会社は21日の時点で、米国を中心に3,000サイトが改ざんが行なわれていると発表した。
同社によれば、改ざんされたWebサイトはApache 1.3xとOpenSSL 0.96bの組み合わせが非常に多いという。この環境の脆弱性に対する攻撃方法として、ワーム「Slapper」によるOpenSSLのバッファーオーバーフローがあるとしており、注意を促している。
また、MicrosoftのIISでも改ざんが行なわれているとしており、主にIIS 5.0の実装するWebDAV(World Wide Web Distributed Authoring and Versioning)コンポーネントの脆弱性が利用されている可能性があるとしている。
フィンランドF-Secure社も21日、改ざんされるWebサイトが急増していると発表しているが、その多くが反戦メッセージだという。また、Webサイトの改ざん以外にも、イラク情勢に起因するハッカーの活動がインターネットへ影響を及ぼすとしている。
同社によれば、これらの活動を行なっているハッカーは3つに分類される。まず、イラクの大使館や企業にDDoS攻撃を仕掛ける愛国的な米国のハッカー。次に、特に米軍関連などの米国サイトを狙うイスラム過激主義者。そして、どちらも支持しない平和主義者で、すでに反戦メッセージを運ぶいくつかのウイルスが確認されているとしている。
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(2003/3/24)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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