【セキュリティ】
反米・反イラクなどのハッカーによる攻撃が活発化
■URL
http://www.f-secure.com/virus-info/iraq.shtml (英文)
米英によるイラク攻撃は、ネットワークへも間接的に影響を与えている。フィンランドF-Secure社は、こうした影響は戦争当事者によるキャンペーンなどの「ネットワーク兵器」によるものではなく、ハッカーらによるものだとしている。
同社によると、今回話題となっているハッカーには3種類存在するという。1つは親米派ハッカーで、対イラク攻撃に参加したいのだが、実戦で参加するのではなくてバーチャルな敵を相手にすることによってその目的を果たそうというグループ。彼らは、イラク大使館やイラク系企業の電子メールサーバーを攻撃しているという。
2つめは、イスラム過激派で、米国に対して実戦ではなくバーチャルに攻撃しようというグループ。彼らは特に.milドメインのサイトを攻撃しているという。3つめは親米でも親イラクでもない平和主義者で、反戦ウイルスなどを流布させている。
このほか、イラクに関連するウイルスも見つかっており、12日に発見されたPruneや、17日に発見されたGandaなどはイラクに関連するウイルスだという。
F-Secure社が開設したイラク攻撃に関するセキュリティ情報ページでは、この1週間のWebサイト改ざんの推定被害状況が報告されているが、開戦前の48時間ですでに数百件が改ざんに会い、その後コンスタントに増加。対象も米当局のサイトだけでなく世界中のサイトに拡大し、確認されただけでも1週間で1万件以上、実際はさらに多くのサイトが改ざんされたとしている。また、24日には英ブレア首相のサイトがDDoS攻撃に会い、短時間の間アクセスが不可能になったという。
F-Secure社のページでは逐次情報を更新しており、改ざんされたサイトのサンプル画像データも増加している。
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(2003/3/26)
[Reported by Gana Hiyoshi / nagasawa@impress.co.jp]
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