【ソフトウェア】
Microsoft、Windows XPをWPAに対応させるソフトの無償ダウンロード開始
■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/mar03/03-31WiFiProtectedAccessPR.asp (発表資料)
http://microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=009D8425-CE2B-47A4-ABEC-274845DC9E91&displaylang=en (ダウンロードページ)
米Microsoftは3月31日、Windows XPで無線LAN接続をする際に暗号化方式「Wi-Fi Protected Access(WPA)」を利用できるようにするソフトウェアの無償ダウンロードを開始した。日本語Windows XP用も、ダウンロードページで「Japanese」版を選択することで入手できる。
WPAは、現在無線LANで広く使われている通信暗号化方法「WEP」を置き換える、より強固な暗号化方法であり、Wi-Fiを推進する業界団体「Wi-Fi Alliance」が発表しているものだ。WPAを利用するにはハードウェアの変更はいらず、ファームウェアのアップグレードだけで済むとされており、多くの無線LAN機器メーカーがWPAに対応し始めている。
現在使われているWEPには数多くの脆弱性が発見されており、インターネットに出回っているソフトウェアを悪用すれば、容易に通信内容を判別できる状態になり得る。WPAはこの暗号化方法を大幅に改良し、それぞれのパケットを独自の暗号鍵で暗号化することにより、解読を非常に難しくしている。さらに認証サーバーを設置することにより、大企業で認証されていないユーザーがアクセスできないようにする仕組みもある。
WPAは無線LAN環境を安全にするために必要不可欠な技術であるが、より完全な解決策は、現在、仕様策定が進められているIEEE 802.11iで完成すると考えられている。Microsoftも将来的にIEEE 802.11iに問題なくアップグレードできるように試験を積み重ねているという。
◎関連記事
■WEPに代わる強力な暗号規格「WPA」、Wi-Fi Allianceが発表
(2003/4/1)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com) ]
|