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米Yahoo!が新しい検索サービスを発表~「世界最高のサーチ体験を目指す」■URL 米Yahoo!は7日、新しい「Yahoo! Search」を発表した。これまで行なわれてきたYahoo! Searchの改善がいわば微調整だったのに対し、今回はユーザーインターフェイスを大幅に変更するなど「インターネット最高品質のサーチ体験を目指す」(米Yahoo!COO Dan Rosenweig氏)というYahoo!の目標にふさわしい変化が見られる。 この新しいYahoo! Searchの最大の変更点は非常にシンプルなデザインになった新しいユーザーインターフェイスだ。この画面はインターネットで最も多く利用されているサーチエンジンGoogleのシンプルさを想起させるもので、検索語を入力するフォームの横にWeb、ディレクトリ、ニュース、画像などのタブメニューが縦に並んだ構成となっている。Yahoo!の発表ではこのYahoo! Searchのスタートページはインターネット上で最もトラフィックの多いホームページであるYahoo!のトップページを補完する役割であるとしており、Yahoo!の今後のビジネス戦略を考える上でも興味深い。 このYahoo! Searchページではバナー広告などグラフィックによる広告が大幅に減少し、その代わり検索結果に応じて表示されるスポンサー広告に大きな重きが置かれているようだ。 また、キーボードによるショートカットを使うことで、より高速に検索機能を使いこなすことが可能だ。例えば米国内にある住所を入力すると自動的に「Yahoo!Map」の該当地図が表示される。また「mail!」と入力することで「Yahoo!Mail」を表示させるなど、言葉の後に「!」を入力することでYahoo!提供サービスのページにアクセスできる。 検索結果の表示方法にも大きな改善が見られる。キャッシュの検索結果が表示されるほか、新しいページで画面を開くためのリンク、関連語句による検索、検索結果のドメイン内での検索などをワンクリックで行なうことができるようになった。このYahoo! SearchのバックエンドにはGoogleが使用されているため、Googleとほとんど表示順位などに変更はないが、Yahoo!のサービスに合わせて最適化されている。 なお、現在のYahoo! SearchでGoogleが使われているとの確認は得られたが、先回の変更以来Yahoo! Searchにて「Powered by Google」などGoogleを使用しているとの文字は見られなくなっている。Yahoo!はGoogleのライバルとも言われた検索技術企業のInktomiを最近買収しており、今後バックエンドの技術をInktomiに置き換えるのか、サーチエンジンのトップページでどこが最大のトラフィックを得るのかなど、今後のYahoo!とGoogleとの関係にも注目が集まりそうだ。
◎関連記事 (2003/4/8) [Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com) ] |
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