【業界動向/製品】
米RADVISION、「MontaVista Linux」対応のVoIP開発ツール発表
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http://www.montavista.co.jp/news/2003/03apr09.html (モンタビスタソフトウェアジャパンのリリース)
米RADVISIONと米MontaVista Software(以下MontaVista)は、Linux開発環境の「MontaVista Linux Professional Edition」向けに、RADVISIONによるSIPおよびH.323対応の開発ツールキットを発表した。これにより、組み込みLinux製品へのVoIP利用が容易になるという。
MontaVistaは組み込みLinuxベンダーの大手企業。同社の「MontaVista Linux」は、ソニーのハードディスクレコーダー「コクーン」などにも採用されている。一方のRADVISIONは、ワイヤレス通信やVoIPまで、幅広い通信プロトコル用の開発ツールキットを提供している。
今回発表したのは2製品。まずSIPに対応した「RADVISION SIP開発ツールキット」では、複数の階層型APIを特徴とし、メッセージ・エンコーディング/デコーディング、コールマネジメントなどSIP固有の全機能、および多くのSIP拡張機能を含んだライブラリを提供する。もう1点の「RADVISION H.323開発ツールキット」では、ITU H.323バージョン4.0をベースに、大規模から小規模までのVoIPアプリケーションやシステムへの実装に対応するという。両社はこれら製品によって、企業やコンシューマーエレクトロニクス市場に向けた、スケーラブルで機能豊富なLinuxベースのVoIPシステムの開発が可能としている。
RADVISIONのSIPおよびH.323開発ツールキットはすでに出荷を開始しており、日本ではNTT-MEを通じて販売する予定だ。
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(2003/4/9)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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