【規格/業界動向】
オンライン認証技術団体のLiberty Alliance、新仕様のドラフトを公開■URL
Liberty Allianceでは2002年7月に、XMLベースのセキュリティ仕様「SAML」(Security Assertion Markup Language)に基づいた仕様1.0を発表。ここでシングルサインオンなどの仕様を定めている。仕様2.0は、1.0に新たに3項目を追加し、Webサービスでの実装を可能にするものとなる。 新たに追加された項目は、「Liberty Identity Web Services Framework」(ID-WSF)、「Liberty Identity Service Interface Specifications」(ID-SIS)、および仕様1.0から強化されて1.2となった「Liberty Identity Federation Framework」(ID-FF)だ。 まずID-WSFは、個人認証ベースのWebサービスで相互運用性を可能にするためのフレームワークとなる。ユーザーの許可に基づき、パーソナライズサービスや企業間でのユーザー属性共有を可能にするほか、携帯電話などのリソースが制限された機器での個人認証サービスの利用にも対応する。ID-SISは、ID-WSFに基づいた相互運用性のあるサービスで、ユーザーがプロフィール情報を登録するための共通テンプレート仕様となる。 一方IDF-FFでは、仕様1.0で定義したシングルサインオンやオプトインの技術を強化。シングルサインオンによって、ユーザーが自動的に提携サイトでの利用が可能になるアカウント連携や、ユーザーの個人情報を必要とせずに匿名性を保ったままでサービスを利用できる機能などを可能にしている。 Liberty Allianceではパブリックコメント募集を経て、2003年第3四半期での策定を目標としている。また策定した仕様を実装したWebサービスの提供を容易にするために、企業向けのビジネスガイドラインの策定にも着手する。こちらは2003年第2四半期に最初のドラフトを公開する予定だ。 また仕様2.0の発表に併せて、Ericsson、Fidelity Investments、Novell、Verisignの4企業が、Liberty Allianceの重役メンバーとして新たに加わったことを公表している。 ◎関連記事 (2003/4/16) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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