【ハードウェア】
~安全な無線LAN運用を容易に米Sputnikが無線LANのセキュリティソフトやアクセスポイントを初出荷米Sputnikは15日、「Sputnik Central Control」「SputnikAP 120」を同社の「Limited Availability release program」にて出荷したと発表した。「Limited Availability release program」は、Sputnikの技術を広く知ってもらうためのライセンスであり、この後しばらくしてから正式に商品が出荷される予定。 Sputnikは無線LANシステムに必要とされるソフトウェアをオープンなプラットフォームに基づいて開発している。Sputnik Central Controlをネットワークのどこかにインストールしておき、その上でSputnikAP 120アクセスポイントをネットワークに設置すれば、アクセスポイントは自動的にCentral Controlを発見し、設定作業を終える。その機能の中にはダイナミックファイアウォール、SSL認証、アクセスポイントの利用状況監査、ポリシールーティングなどが含まれ、無線LANを安全に運用・管理する作業が容易になるという。 こうした機能は、管理コストが高くなる企業において極めて重要であるほか、一般家庭においても複数のアクセスポイントのセキュリティを確保する上で今後重要になってくるものと考えられている。SputnikAP 120は185ドルで販売され、Sputnik Central Controlは20アクセスポイントまでの管理ライセンス付きで895ドルで提供される予定。Central Controlに関しては現在50%割引となっている。 Sputnikはその創設以来オープンであることを社是としており、今回SputnikAP 120に組み込まれて出荷した同社のソフトウェアをOEM先に無償で提供するとしている。OEM企業はこのソフトウェアを改変し付加価値を付け、「Sputnik Powered」のロゴを付けてアクセスポイントとして販売するよう勧めている。 SputnikAP 120などのアクセスポイントの機能については、まだ全貌が明らかにされたわけではなく、正式出荷後にアクセスポイントを公開するコミュニティーゲートウェイ機能などの詳細な利用方法が発表される予定だ。 Sputnikは以前オープンソースのアクセスポイントソフトウェアを公開し、“草の根”無線LANアクセスポイントのネットワーク構築を目指していたが、その後ビジネスモデルを変更し、現在に至っている。 ◎関連記事 (2003/4/16) [Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)] |
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