【ソフトウェア】
Webコンテンツの取得や複製を阻止するユーティリティ「ANTIDOTE」
■URL
http://www.vintage-solutions.com/Japanese/Html/Protector/press.html (発表資料)
http://www.vintage-solutions.com/Japanese/Html/Protector/ (製品紹介)
米Vintage Solutionsは21日、Webページを保護するユーティリティソフト「ANTIDOTE for PC HTML Protector」を23日から日本国内でダウンロード販売すると発表した。HTMLまたはASPページに特殊なJavaScriptを埋め込み、ソースにスクランブルをかけることで、ページ上のメールアドレスやリンク情報の自動抽出や、テキストや画像コンテンツの不正コピーを阻止する。Windows XP/2000/NT/Me/98/95に対応し、価格は3,400円。
ANTIDOTEで保護加工されたWebページは、JavaScriptが動作するWebブラウザー(Internet Explorer 5.5以上、Netscape 6.2以上を想定)では正常に表示される一方で、ソースがスクランブル化されているためにメールアドレスやリンク先URL情報などの抽出が困難になる。これにより、ページをまるごとダウンロード保存してオフラインで表示したり、他のサイトで不正流用するなどの行為を抑制。さらに、Webブラウザー上からテキストや画像をコピーしたり、印刷するといった操作も禁止できる。
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保護加工されたページのソース表示。スクランブル化されたデータを復号するためのスクリプトもページに組み込まれるため、プラグインは不要だ |
ANTIDOTEの設定画面。指定したドメイン名のサイトに公開先を限定できる「ドメインロック」機能も備える |
保護加工するページは、既存のオーサリングツールなどで作成したものが利用可能で、ページの表示や構造もそのまま維持される。Webサーバーにも特別な設定は必要なく、ApacheやIISなどあらゆるWebサーバーに掲載可能。通信プロトコルに依存しないためにSSLが利用できるほか、保護ページ上でのCSSの利用やCGIの起動も制約はないとしている。なお、特定タグをスクランブルから外す設定を行なうことで、情報を限定して検索ロボットに公開することも可能だ。
Vintage Solutionsでは、ANTIDOTEを導入することで、Webサイト上で公開しているメールアドレス情報がスパム業者らに悪用されるトラブルや、コンテンツが他のサイトでフレーム内に取り込まれるといった著作権侵害行為を未然に防ぐことができるとしている。
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(2003/4/21)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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