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【業界動向】
サイボウズと日本ベリサイン、グループウェアのSSL認証で提携■URL
サイボウズのグループウエアは現在1万6,000以上の企業に導入されており、特に中小企業での導入が増加している。またグループウェアで利用する機能では、以前はスケジュールやアドレス帳管理などが主体だったが、最近は顧客情報など重要度の高い情報をグループウェアで共有したいといったニーズが高まっている。また支店間接続、モバイル接続などアクセスの多用性を求める声も多いという。 こうしたニーズに対応するには、セキュアなグループウェア利用環境の構築が必要になるが、これには別途SSL認証環境などの構築が必要となり、専任のネットワーク管理者を持たない中小企業にはハードルの高いものだった。こうした状況を解消し、専任管理者を持たずにセキュアなグループウェア環境の構築を可能とするために、今回両社が協業を発表した形となる。 具体的には、中小規模向けのグループウェア「サイボウズAG」と、日本ベリサインのSSLサーバ証明書発行サービス「ベリサイン サーバID」を組み合わせ、ISPやデータセンター向けの商品「サイボウズセキュアパック」(仮称)として、6月中旬より販売開始する。ISPやデータセンターは、この商品とホスティングサービスをパッケージで販売。これによって、企業はSSL認証のついたグループウェアを、ホスティングサービスとともにワンストップで利用できるようになる。「サイボウズセキュアパック」はホスティングとセットで販売されるため価格は明らかにしていないが、「各々の製品を別々に購入するより割安」(日本ベリサイン)になるという。なおグループウェアをSSLに対応させるのは、これまでは個別導入のケースで行なわれており、サイボウズでは「セットで容易な構築ができる事例としては、今回がおそらく初めて」としている。 今後、両社は共同でマーケティングやセキュリティ啓蒙活動を行なうほか、VPNやアクセスコントロールに対応した商品を提供する方向だ。なおこの協業について日本ベリサインの川島昭彦代表取締役社長は、「これまで中小企業は人的、また金額的にも、セキュリティにコストをかけられなかったが、今回の協業でこれが容易になる。中小企業向けの市場は今後大きく伸びが期待できる半面、技術リテラシーが高くない面もあり、こうした層に向けて簡単に利用できるセキュアなサービスを提供していく」と述べた。 ◎関連記事 (2003/4/21) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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