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電子書籍に関するトークセッション「本はあと何年で電子になるのか!?」

■URL
http://web.reedexpo.co.jp/tibf/

左からライターの永江朗氏、インプレスの塚本慶一郎代表取締役、M-stage bookの安藤哲也店長
 東京国際ブックフェア2003 デジタルパブリッシングフェアのNTTドコモブースでは、M-stage book店長の安藤哲也氏とライターの永江朗氏が、インプレス代表取締役の塚本慶一郎氏をゲストに迎えて「本はあと何年で電子になるのか!?」と題したトークセッションを行なった。

 冒頭で塚本氏は電子書籍コンソーシアムが1999年「ブックオンデマンドシステム総合実証実験」について言及。専用端末を利用し、書店などでコンテンツをダウンロードする形式を採用していたが、正直なところ売上はそれほど芳しくなかったという。

 塚本氏は「すでに出版された本を電子化するだけでは紙のほうが便利であり、電子媒体ならではの価値を持つコンテンツが必要だ」と説明。この考えから2003年2月12日より、ビジネス書籍の新刊「五感商品の創りかた―スローなビジネスに帰れ2」を単行本に先行して電子書籍として出版するという試みを行なった。M-stageの安藤氏も「電子書籍の先行販売は良いプロモーションになるし、紙の書籍の売上にもつながる」と評価している。

 司会進行を務めたライターの永江氏による「電子書籍は紙媒体のつなぎみたいなものなのか?」との質問には「紙媒体でも文庫本と単行本があり、それぞれ商品の価値が違うように、電子媒体にも独自の価値があると考えている」と反論。ただし、今はまだ電子書籍の認知度も低いため、出版側としても日々勉強が必要だと付け加えた。

 M-stageの安藤氏は電子書籍に興味を持った理由について、絶版になった本を手に入れることができるというメリットのほか、現在の出版業界はベストセラーのみに売上が集中していると指摘。「電子書籍で商品になりにくい企画を出して反応を見るといった連携もできるのではないか」と述べた。本が売れないという情報の中、販売促進的に紙と電子を融合した「仕掛け」を作っていきたいのだという。

 永江氏の「電子書籍によって読者のライフスタイルはどのように変わるのか」という質問に対して塚本氏は「たいして変わっていない」と正直にコメント。ただし、現在でも辞書や地図は電子化が進んでいるなど、特定のジャンルに関してはユーザーが電子媒体を選んでいる点を指摘した上で、「パソコンの実用書などは今年から来年にかけてのテーマ」との意気込みを示した。

 ただし、例えばパソコンの実用書がパソコンだけでしか見られないのでは、「パソコンが動かなくなった」という時にまったく役に立たない。そのため、パソコン以外にも携帯電話から閲覧できる、電子辞書にパソコン実用書を搭載するなど、さまざまなアプローチを行なうことでようやく読者の使い方も変化してくるだろうと予測した。

 「電子書籍では物理的な“本”を受け取るという欲求を満たせないのではないか」とのテーマに対して塚本氏は「個人的には電子書籍の購入ボタンをクリックするときに痛快感が得られる」とコメント、電子書籍でも紙とは違った所有欲は満たせるのではないかとの考えを示した。また、M-stageの安藤氏はアメリカで起きた同時多発テロの際にオンライン書店から関連本が瞬時に売り切れたという例を示した上で、「こういう時こそすぐにダウンロードできる電子書籍が活きるのではないか」とメリットを強調した。

 トークセッションのタイトルでもある「本は何年で電子化されるのか」という点について塚本氏は、「ムーアの法則でいえば半導体の性能向上は18カ月で倍になる」とコメント、性能さえ紙に追いついてくれば、電子書籍は紙よりも便利であることを強調。「あくまで予言的なもの」と前置いた上で「2012年頃にはそういった時代が来るのではないか」との予測を示した。

安藤氏 塚本氏

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(2003/4/24)

[Reported by 甲斐祐樹]

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