【イベントレポート】
Netscape、次期リリースで国際化ドメイン対応へ■URL 25日、東京都内で日本語ドメイン名協会(JDNA)主催による講演会が開かれ、Webブラウザー「Mozilla」の国際化ドメイン(IDN)への対応状況や「Netscape」でのサポート予定などについて、米Netscape Communicationsのウェブ標準/エンベディング担当シニアマネージャーである桃井勝彦氏より説明があった。 桃井氏によれば、Mozillaではすでに「1.3」でIDNをサポート。「1.4a」以降でIDN機能がデフォルトの状態で有効になっているとともに、3月にIETFでRFCとして発行されたエンコード方式「Punycode」にも対応したという。ただし、別のIDNサイトにリダイレクトされた場合やページ上のリンクをクリックした場合にエンコードされたURLがそのままアドレスバーに表示されるなど、逆変換表示は未対応。このほかにもユーザーインターフェイス部分でいくつか未対応な部分があり、バックエンド部分のその他のバグとあわせて1.4最終版に向けて修正していく予定だ。 さらに、NetscapeでのIDN対応については、「Mozilla 1.4ベースとなる次のリリースで対応する。それがいつになるのかは企業秘密だが、おそらく今年中にリリースがあると思う」と見通しを述べた。日本ではIDN対応が重要な機能であるとともに、e-Japanでも必要条件のひとつになっているとし、リリース時にはNetscapeの機能のとして「大々的に宣伝してみたいと考えている」という。
講演会では、JDNA/JPNICの米谷嘉朗氏がこのほかのWebアプリケーションについてIDNの対応状況を説明した。やはりほとんどがWebブラウザーで、対応メールソフトはまだない模様だ。 Webブラウザーでは、Mozillaのほかに、「Internet Explorer」とプラグインソフト「i-Nav」の組み合わせや「Opera」などのIDN対応機能の違いが報告された。今のところOperaはPunycodeには対応していないが、逆変換やブックマーク、履歴の表示など、ユーザーインターフェイス部分はよくできているという。ただし、Punycodeへの変換前に半角かなや全角英数字を同じ意味の全角/半角文字にそれぞれ置き換えるといった「正規化処理」が行なわれないため、IDN準拠とまでは言えないとしている。 このほか、Windows用のFTPソフト「NextFTP」が、日本語ドメイン名だけには対応していることが確認されているという。 ◎関連記事 (2003/4/25) [Reported by nagasawa@impress.co.jp] |
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