【業界動向/スパムメール】
ePrivacy Group、迷惑メールを排除するための標準規格を提案
■URL
http://www.eprivacygroup.com/teos/
http://www.eprivacygroup.com/link/gotolink/addhit/13/?Url=www.eprivacygroup.com/article/articlestatic/61/1/6&POSTIVAID=002b7c7da7245935cbda3959c493f233 (リリース)
ネットワーク上のプライバシーとセキュリティに関するコンサルティング会社米ePrivacy Groupは30日、メールの信頼性を向上して迷惑メールを排除するためのオープンな標準規格とポリシー策定方法「Trusted Email Open Standard(TEOS)」を提案した。
TEOSは技術とポリシーの両方を用いて、メールの信頼性を向上する。技術的には、まずDNSに改良を加え、メールのヘッダー部分に送信者を特定するためのデジタル署名を挿入できるようにする。またメールの中身を説明するための「共通言語」を定め、ISPやメール受信者は、この共通言語で書かれた内容によって、メールの受け取り方や優先順位を選択できるようになる。これによって、例えば請求書やメールマガジンは迷惑メールフィルターから自動的に除外するといった設定が可能という。
同社ではこれらの技術的な取り組みを機能させるため、独立した組織がメール送信者の身分を認定するポリシー策定方法も提案している。メールマーケティング業者などが採用しているメール送信ポリシーをもとに、業者のランクを設定。送信者の身分やランクによって、受信者がメールを受け取るかどうかを自動的に選べるようになるという。
迷惑メールは最近米国で大きな問題になっており、迷惑メール禁止法案が提出されたり、28日には米Microsoft、米AOL、米Yahoo!の3社が提携して迷惑メール対策を講ずることを発表するなど、大きな動きが相次いでいる。
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[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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