【P2P/ソフトウェア】
合法認定されたファイル交換ソフト「Morpheus」に新バージョン登場
■URL
http://www.morpheus.com/
米StreamCast Networksは30日、5月1日に同社のP2Pファイル交換ソフトの新バージョン「Morpheus3.0」をリリースすると発表した。StreamCastはレコード業界から著作権侵害に加担しているとして訴えられていたが、先週下された判決で、Morpheusを配布すること自体は合法だと認定されている。
新バージョンではユーザーインターフェイスに改良が加えられ、より直感的に操作できるようになった。またメディアプレイヤーとメディアライブラリーが統合され、他のアプリケーションを開かなくても手持ちのメディアファイルを管理可能となった。
さらに複数のファイル検索を同時に行なえるほか、複数のソースから同時にダウンロードすることで、ファイル転送の高速化と信頼性向上を図っている。これによって、Gnutellaネットワークとの接続を高速化でき、ユーザーのPCにかける負担を減らすことが可能になったという。
新バージョンについて、StreamCastのCEOであるMichael Weiss氏は「米国の法廷が、Morpheusが正当かつ合法であることを再確認した今、我々はインターネットで最もポピュラーなソフトの地位を回復する用意ができている。Morpheus3.0はその始まりにすぎない」とコメントした。
先週の判決で、StreamCastがMorpheusを配布すること自体は合法であることが認定されたが、P2Pネットワーク上で許可なく著作物を交換する行為自体は非合法であると改めて確認されており、無条件にファイル交換が合法となったわけではない。なお全米レコード協会(RIAA)はこの判決に対して、即座に控訴する意向を表明している。
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(2003/5/1)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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