【調査】
自宅のインターネット接続、半数がブロードバンド回線を利用~NRI調査■URL
これは情報通信機器や関連サービスに関する定点観測調査として、1997年3月より半年ごとに実施しているもの。今回の調査は今年3月に行なったもので、全国の15~69歳までの男女2,400人を対象とした訪問留置方式の調査を実施。その結果をまとめている。有効回答は1,703件(回収率71%)。なお第11回までの調査は15~59歳が対象だった関係で、多くの設問で59歳までのデータを集計している(69歳までを含む場合は別途記載)。 主な調査結果を見ると、自宅のパソコンによるインターネット利用者(全体の37.6%)のうち、ブロードバンド回線利用者が49.9%に上っている。1年前の第11回調査ではブロードバンド回線利用者は10.8%だったため、この1年で5倍近くに成長し、自宅利用者のほぼ半数がブロードバンド化したことがわかる。 回線比率では、ADSLが39.9%、CATVが13.2%、光ファイバーが1.3%(複数回答)。アナログ回線は22.9%で、半年前の調査(第12回)の31.9%より大きく後退した。ADSLがアナログ回線を比率で逆転したことに加え、アナログ回線が他の回線種に比率で抜かれるのは、13回の調査中で今回が初めてのことだ。 オンラインショッピングの利用経験歴を持つ人は、全体の21.1%。1年前の第11回調査の9.8%に比べ、2倍以上の増加となった。年間の平均利用金額は5.9万円。なお69歳までを含めると、利用経験歴は18.8%と減少するが、平均利用金額は6万円と、わずかながらだが上昇している。これら数値をもとに、15~69歳までの日本の人口を9,300万人と仮定した場合、年間のオンラインショッピングの推計市場規模は1兆400億円と推計されるという。 インターネット利用者の割合は、PC・携帯電話を合わせて全体の67.4%。このうち、PCと携帯電話の両方でインターネットを利用する層が全体の30.8%となり、最も多い利用形態になった。なおNRIでは“携帯電話と自宅のブロードバンド回線の両方でインターネットを利用”しているユーザーの比率を、ユビキタスネットワーク社会の進展度合いを表わす指標として「ユビキタス比率」と命名。毎回その比率を発表している。今回の調査でのユビキタス比率は11.8%で、1年前(5.8%)に比べ約2倍に増加している。 ◎関連記事 (2003/5/1) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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