【新技術】
東京大学、講義の字幕をネット経由でリアルタイム配信
■URL
http://www.bug.co.jp/topics/todai.html
東京大学とビー・ユー・ジー(BUG)は6日、「音声同時字幕システム」を5月から試験導入すると発表した。講義の音声をコンピュータで認識・テキスト化し、ネットワーク経由で聴講者のノートパソコンにリアルタイム表示する。
東京大学先端科学技術研究センターの伊福部達教授とBUGがシステムを共同開発した。講義をしている教授などの声を直接コンピュータに認識させるのではなく、音声認識のために訓練された特定の人物が復唱することで精度を上げているのが特徴。講義の声がネットワークで札幌に送られ、復唱者がこれを聞きながら内容を復唱。復唱者が繰り返した声をコンピュータで音声認識・テキスト化して、東京大学の聴講者のパソコンに配信する仕組みだ。話した言葉に対して字幕が正しく表示される割合は90%程度で、表示までのタイムラグも約3秒以内になっているという。
東京大学では、このシステムにより聴覚障害の学生を支援するほか、BUGとともに精度のさらなる向上に取り組みながら教育現場での普及を目指す。
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(2003/5/7)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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