【調査結果】
~ADSL関連では「勝手にモデムが送られてきた」など総務省が受けた苦情・相談のうちインターネット関連が過半数を占める■URL 総務省は9日、同省が電気通信消費者相談センター(以下、相談センター)や地方総合通信局(以下、地方局)において、2002年度に受け付けた苦情・相談の概要を取りまとめ発表した。 総務省が相談センターで受け付けた苦情・相談件数は7,495件で、前年の7,383件と比較して112件(約1.5%)増だった。また、地方局で受け付けた苦情・相談件数は4,076件で、前年の6,198件から大きく減少した。一方、相談センターと地方局で受け付けた苦情・相談の総数は1万1,571件と2年続けて1万件を突破した。 苦情・相談の内容をサービス別でみると、「国際電話」が2,285件で一番多く、続いて「インターネット・パソコン通信」1,936件、「携帯電話・PHS」1,812件となった。前年と比較すると、「インターネット・パソコン通信」が前年の3,437件から1,936件に大きく減少し、代わって「国際電話」が前年の1,057件から116%増の2,285件に増加している。 とはいえ、「国際電話」のほとんどがインターネット利用中、知らないうちに国際電話につながってしまい、利用した覚えのない国際電話料金が請求されるというトラブル。相談センターに寄せられた同種のトラブルに関する苦情・相談は2,209件になるという。 インターネット・パソコン通信で多かったのは、DSLに関するもの。DSLは近年急激に加入者が増えていることに比例して、苦情・相談も増加しているという。苦情・相談の内容は、「申し込んでいないのに勝手にADSLのモデムが送られてきた」や「サービス提供事業者のサポート窓口に連絡がつながらない」、「契約時の説明が不十分である」などだという。これらDSLサービス関連の相談は、769件だった。 また、最近ではIP電話サービスを提供する事業者が増加したのに比例して、IP電話関連の苦情・相談も寄せられるという。主な内容は「電話が切れることが多い」、「契約時の説明が不十分だったため、通話料がかからないと思っていたのに料金を請求された」など多岐にわたっているという。 そのほかには、「利用した覚えのない有料アダルト番組の情報料と称する請求がメールで送られてきた」といった苦情・相談が増えており、555件にのぼるほか、「迷惑メール」に関する苦情・相談が281件、不特定多数の携帯電話に着信履歴を残し、コールバック時にアダルト番組やツーショットダイヤルの広告などを流す「ワン切り」関連の苦情・相談が202件だった。 ◎関連記事 (2003/5/9) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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