【実証実験】
通信総合研究所、アッカと共同でユビキタス検証実験
■URL
http://www.seamless.jp/
通信総合研究所(CRL)は、アッカ・ネットワークスと共同で「モバイル環境におけるシームレスアクセス技術」に関する研究を開始したと発表した。これに伴ない、CRLが開発した有線LAN、無線LAN、PHSの自動接続切替が可能な「シームレスローミングソフトウェア」を用いた実証実験を、6月23日から8月8日までの期間で行なう。
実証実験は「モバイル環境におけるシームレスアクセス技術実験」という名称で行なわれる。モニターに応募できるのは、関東圏でアッカ・ネットワークスのADSL回線を利用したOCNのADSLサービスのユーザーが対象で、募集人数は100名。モニターの申込受付は、5月12日より5月31日までの期間となっており、応募が多数あった場合には抽選で選定されるという。
応募に際してユーザーは、OSにWindows XPを搭載したノートパソコンを所持していることと、PHSのデータ通信サービスに加入している必要とある。また、モニターに対し貸し出されるのは、IEEE 802.11bに準拠した無線LANアクセスポイント、無線LANカード、USBポート用無線LANアダプタとシームレスローミングソフトウェアの合計4点。これらは試験終了後に返却する必要があるが、実験期間中および終了後に行なわれるアンケートに回答することで、USBポート用無線LANアダプタのみプレゼントされる。
なお、検証実験にかかる費用は、貸し出される無線LAN機器とシームレスローミングソフトウェアの利用に関しては無料となっているが、期間中のADSLやPHS、公衆無線LANサービスの利用料金はユーザー負担となる。
CRIでは今回の実証実験を通じて、これまで蓄積した基盤技術の実用化を図るとともに、得られたデータを今後の研究へ生かしたいともしている。
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(2003/5/12)
[Reported by 村松健至]
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