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翻訳ツールの「Babylon」、機能強化して日本に再デビュー。法人向けも展開■URL
Babylonはワンクリックで単語の意味を表示するオンライン辞書ツールとして知られていたソフトで、1998年に日本語版を発表。1999年には電子ネットワーク協議会より、オンラインソフトウェア大賞の特別賞を与えられたこともあった。 当時は無料サービスでの提供を行なっていたが、2001年にビジネスモデルの転換を行なってサービスを有料化している。また法人市場を対象とした事業展開も開始し、事業の黒字化を図っていった。この結果、現在世界20数カ国で販売を行なっているほか、法人向けでは、IBMやXerox、UPS、Bayer、Nikeなど、すでに大手数十社への導入実績を持つという。今回、日本市場に関して、機械商社のアルテックと提携を行ない、個人向け、法人向けを含めた展開を行なっていく。 まず個人向け製品として、「Babylon Pro 4.0」を販売する。14カ国語対応の辞書機能に加え、IT・法律・時事・経済など1,600種以上になる用語集を追加し、オンライン上の多彩な情報リソースをワンクリックで利用できる機能を提供する。例えば“Explorer”をクリックすると、この言葉の英訳、和訳に加え、オンライン辞典「Britanica.com」の検索結果や、IT用語辞典、人名辞典などからの検索結果が一覧できる仕組みだ。また「Babylon-Proコンバータ」機能により、通貨やタイムゾーン、距離や重量などの測定単位のワンクリック変換も可能で、通貨レートは常に最新のレートを適用して表示する点も特徴だ。 「Babylon Pro 4.0」はWindows 95以降に対応し、価格は1年間のみの場合3,400円、無期限ライセンスの場合6,900円。また30日間の無料試用も可能だ。すでにBabylonのサイトからライセンス版の提供を開始しているが、今後アルテックのサイトからのダウンロード販売も行なうほか、パッケージ販売も視野にいれているという。個人向けでの年間売上げ本数は2~3万本を目標としている。 法人向けでは、専用サーバーとクライアントソフトからなる「Babylon-Corporate」を、国内向けに本格展開する。企業の従業員名簿や製品名データベース、顧客データベースなどとBabylonを連携することで、効率のよい情報アクセスを可能にするもので、顧客からの問い合わせメールの差出人をクリックするだけで、これまでどういったサポートを行なったかの履歴を表示したり、メール中の製品名のクリックでカタログ情報を表示させるといった機能を利用できるという。価格はサーバーと開発用ビルダーのセットで100万円前後、クライアントは数量によって価格が変動するため別途見積もりとしている。アルテックではBabylon製品のマスターディストリビューターとして、自社での販売も行なうほか、代理店と提携しての展開も行なっていく。
◎関連記事 (2003/5/28) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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