会員に無料ソフトを配布

米EarthLink、ポップアップ広告に加えリッチメディア広告も遮断

■URL
http://www.earthlink.net/about/press/pr_blockrichmedia/ (英文)

　米大手ISPのEarthLinkは4日、同社の会員向けソフト「EarthLink TotalAccess 2003」の最新版配布を開始し、同ソフトに含まれるポップアップ広告遮断ツール「Pop-up Blocker」で、リッチメディア広告の遮断機能を加えたことを発表した。

　リッチメディア広告はアニメーションやオーディオを含む広告で、ポップアップウィンドウの中に現われたり、ページを読み込んだ際に登場するなどの形で、現在は多くのWebサイトに掲載されている。EarthLinkはこうした形態の広告を「ネットワークにおける最新の侵略」であると指摘。同社は2002年8月より「Pop-Up Blocker」を会員向けに配布していたが、今回は遮断対象をリッチメディア広告にまで広げた形だ。

　EarthLinkのナローバンドマーケティング担当副社長Rob Kaiser氏は、「ポップアップ広告は進化しており、EarthLinkはリッチメディア広告が問題になる前に遮断機能を提供する、初めての主要なISPとなった」とコメントした。

　EarthLinkは顧客のニーズに応えるため、迷惑メール対策やポップアップ広告対策を推進するISPという立場を打ち出し、現在米国内に約500万人の会員がいる。

　広告に拒否反応を示す利用者がいる一方で、リッチメディア広告は広告不況の中で効果を上げられる数少ない手法であるという調査結果もあり、EarthLinkに対するインターネット広告業界の反応が注目される。

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(2003/6/5)

[Reported by 青木大我 （taiga@scientist.com）]