【迷惑メール】
迷惑メールを根本から断つサービス「Spam Slicer」が米国で開始■URL
迷惑メール業者は通常Webサイト、オークション、ニュースグループへの投稿、迷惑メール業者向けのリストなどからメールアドレスを入手する。このため、迷惑メール業者がユーザーのアドレスをどこから手に入れたかが分かれば、対処もしやすくなるというのが基本的な発想だ。 Spam Slicerでは、まず会員に対してメールIDを発行する。メールIDは好きな言葉と組み合わせてメールアドレスを作れる。メールアドレスの用途別に必ず別のメールアドレスを使うことによって、迷惑メール業者がどこから自分のメールアドレスを入手したかが判別できるようになる。ユーザーのIDに届いたメールはSpam Slicerが転送してくれるので、どのようなメールソフトでも使用でき、新しくソフトウェアをインストールする必要はない。 例えばメールIDを“impress”なら、ある懸賞の応募用として“impress.kensyou1@spamslicer.com”というメールアドレスを作成する。“impress”と“@spamslicer.com”の間には好きな文字列を入れられるので、別の懸賞用には、この部分を“kensyou2”に変えることができる。懸賞応募の後で、そのメールアドレス宛てに迷惑メールが届くなら、“impress.kensyou1@spamslicer.com”宛てに届くすべてのメールをブロックするよう、Spam Slicerで設定できる。そうすることで迷惑メール業者に流出したメールアドレスを無効にすることができる。 Spam Slicerではこの方法で迷惑メールを大幅に減らせると主張しており、現在特許を出願中だ。サービスは有料で、1アカウントの「Spam Slicer Home Edition」は年間19.99ドル、4つのアカウントが発行される「Family Edition」は年間29.99ドルが必要となる。なおサービスはすべて英語で提供される。 ◎関連記事 (2003/6/13) [Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)] |
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