【新製品】
広告やキャンペーンで明和電機と“協業”サイボウズ、グループウェア最新版「サイボウズ Office 6」を今夏発売■URL
サイボウズシリーズは1997年に販売を開始したWebベースのグループウェア。専任のシステム管理者を持たない中小規模の事業所向けに、導入や利用が容易なグループウェアとして市場を拡大してきた。現在同シリーズを導入している企業は約1万6,000社で、ユーザー数は約130万人以上になる。またグループウェア市場では「Lotus Notes/Domino」に次いで、2位のシェアを持つ。 これまでは機能拡張を中心としたバージョンアップを行なってきたが、新版となるOffice 6では、開発時に「多くの人に、より簡単に使ってもらう」(サイボウズCEO 高須賀宣氏)ことを目標に、ユーザビリティに注力した開発を行なったという。現行の「サイボウズAG」では個人が使うナレッジツールという面を強めていたが、新版では“皆で利用する、使いやすいグループウェア”というサイボウズシリーズの特徴を改めて強調するために、以前用いていた「Office」という名称に戻したという。 新版では、新しいユーザーインターフェイス「Harmony」を導入。アイコンによる分かりやすい機能表示に加え、スケジュールやアドレス帳といった異なる機能でも統一したレイアウトを用いたり、現在位置のナビゲーションを行なうことで、ユーザーが意識せずに利用方法を身につけることが可能になったという。またユーザーが希望する機能だけでページを構成したり、デザインの変更が容易にできるパーソナライズ機能も追加している。 さらにユーザーや管理者を支援する「気配り機能」を付加。ユーザー向けには、週報日報の作成支援や、社外ユーザーとのスケジュール調整、スケジュールの変更・追加の携帯電話メール通知などの機能を加えている。また管理者向けには、完全SSL対応で安全性に配慮したほか、データベースのバックアップやリストアができる管理ツールなどが利用可能という。 新版はインターネットによる直販を中心とした展開となり、価格は「サイボウズ Office 6 基本セット」の10ユーザー版で7万9.800円、50ユーザーで19万8,000円、ユーザー無制限版が138万円。マネジメントやモバイルのオプションは10ユーザー版3万9,800円の料金で別途展開する。旧版からのバージョンアップは、製品価格の25~30%程度を予定している。サイボウズではOffice 6により、初年度で新規ユーザー数35万人の獲得、および既存ユーザーの半数以上がアップグレードすることを目標としている。 なお今回、多くの人にグループウェアをわかりやすく解説し、またサイボウズ製品の理解促進を助ける“コミュニケーションパートナー”として、アーティストの「明和電機」を起用。サイボウズの高須賀CEOは、「ITを大衆化するのがサイボウズの目標だが、明和電気の目標は芸術の大衆化。お互い大衆化を目指すものとして、両社の一致が図れるのではないか」と、起用の理由を述べた。また明和電機の代表取締役社長である土佐信道氏は、「最初は芸術家で出てきたが、やはりわかりにくいので、芸術家というより電機屋でいこうということで現在の明和電機の形になった。道具の普及は使いやすさとわかりやすさが重要。サイボウズの製品と明和電機の製品、どちらも使いやすさとわかりやすさをアピールしていきたい」と、抱負を述べた。
◎関連記事 (2003/6/17) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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