【サービス】
ビデオレンタル大手のゲオ、オンラインDVDレンタル事業に参入■URL ビデオレンタル大手のゲオは17日、オンラインDVD/CDレンタルサービス「GEOLAND」を開始すると発表した。6月25日のプレオープンでDVDのレンタルを開始し、8月1日のグランドオープンで取り扱いタイトルをCDにも拡大する。CDのオンラインレンタルサービスは世界初だという。 GEOLANDは、オンラインDVDレンタルではおなじみの“ウィッシュリスト”方式の月額定額料金サービス。借りたいタイトルをあらかじめウィッシュリストに登録しておくことで、在庫のあるものから郵送され、返却すると次のタイトルが送られてくる仕組みだ。1回の貸出枚数により3つの料金コースがあり、DVDが2枚までのコースが月額1,980円、DVDが2枚/CDが3枚までのコースが月額2,980円、DVDが2枚/CDが5枚までのコースが月額3,980円。このほかに年会費1,000円が必要で、決済はクレジットカードのみとなっている。 国内では昨年夏頃からオンラインDVDレンタルサービスが提供されているが、運営しているのはIT系ベンチャーが中心で、リアル店舗を持つビデオレンタル大手が進出するのはこれが初めて。ゲオでは、今回のオンライン事業によって既存の在庫タイトルの有効利用が図れるとともに、リアル店舗の出店ビジネスとも連携できるのが強みだとしている。 具体的には、GEOLANDではサービス開始時点でDVD約4,500タイトル、CD約5,000タイトルを揃える予定だが、一般的に需要の多い新作のメジャーDVDタイトルだけでなく、これまで蓄積してきた旧作DVDや絶版のCDタイトルもライブラリーに加えるのが特徴だという。実際に今でも一定のニーズがあるものの、各店舗で個別に在庫を抱えることが不可能なこれらのタイトルをGEOLANDで補完していこうというわけだ。GEOLANDのタイトルリストを直営店にも設置するなどして、旧作需要への対応体制を整える。 ゲオは現在、全国に470カ所の直営店を展開しているものの、「逆に言えば470店しかないということ。新たに出店するペースが需要に追いついていないのが現状」(社長室)。鳥取、高知、滋賀には未だ進出していないほか、他の都道府県についても出店密度に換算すればそれほど高くないエリアもあるという。未出店エリアの潜在顧客をGEOLANDに取り込むことで、新規出店時の囲い込みも期待できるとしている。今のところGEOLANDとリアル店舗会員とは独立した料金体系となっているが、割引メニューも検討する予定だ。 なお、GEOLANDの配送拠点は愛知県岩倉市にある名古屋流通センター内に開設された。各店舗の在庫からの郵送は行なわないとしている。 ◎関連記事 (2003/6/17) [Reported by nagasawa@impress.co.jp] |
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