【セキュリティ】
シマンテック、企業向け新戦略“SSMS”に基づいたセキュリティ管理製品■URL
株式会社シマンテックは24日、2002年11月に発表した同社の企業向け新戦略「Symantec Security Management System(以下、SSMS)」に基づいたセキュリティ管理製品を7月15日より順次販売開始すると発表した。 SSMSは、NimdaやCodeRedといった複合型のウィルスの出現により、複雑化するセキュリティシステムを統合的に分かりやすく管理できるようにするもの。核となるフレームワーク「Symantec Enterprise Security Architecture(以下、SESA)」では、オープンな規格として他社製品と相互運用ができる点が特徴だ。これにより、従来のシステムを大きく変えることなく、セキュリティシステムの集中管理を行なうことができるという。 今回の発表では、このSESAアーキテクチャーに乗っ取った管理製品として、ウイルス対策やファイアウォールからのイベント情報を一括管理する「Symantec Event Managers(SEM)」と、SEMで収集した情報を相関分析する「Symantec Incident Manager(SIM)」が発表された。 SEMは、既に企業内に配置されたファイアウォールやウイルス対策ソフトなどからのイベント情報を一括・集中管理する製品。オプションの「Symantec Event Collectors(for Trend Micro Gateway and Groupware / for Check Point VPN-1/Firewall-1)」を利用することによって、トレンドマイクロのウイルス対策ゲートウェイやチェックポイントのファイアウォールなど、シマンテック以外の製品からもイベント情報が収集可能になる点が特徴だ。 SIMは、SEMで収集した膨大な量の情報を自動的に分析し、“管理者が必要な情報”だけを取捨選択して報告するソフトウェア。独自技術として「自動相関分析エンジン」を搭載し、分析の精度を上げている。分析の際には、ユーザー側で優先順位の策定などの各種カスタマイズが行なえるほか、分析後にはインシデントの解決策などを提示することもできる。 価格は、SEMが10~24ライセンスの場合で3,600円からとなっており、オプションのSymantec Event Collectorsが30万円から。SIMは1ライセンス650万円からとなる。シマンテックでは、SEMの利用対象を従業員数が100人程度の中規模企業、SIMの対象を1,000人以上の大企業と想定している。 ◎関連記事 (2003/6/24) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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