【規格】
W3C、「SOAP Version 1.2」を勧告として公開
■URL
http://www.w3.org/2003/06/soap12-pressrelease
Web技術の標準化団体W3Cは24日、「SOAP(Simple Object Access Protocol) Version 1.2」を勧告として公開した。SOAPは、Webのような異なるPCで構成される分散環境における情報交換向けの軽量プロトコルだ。
今回公開されたのは、入門書にあたる「SOAP Version 1.2 Primer」、仕様の本体となる「SOAP Version 1.2 Message Framework」と「SOAP Version 1.2 Adjuncts」、および一連のテスト用データ集「Specification Assertions and Test Collection」の4つ。「Message Framework」では、処理モデルや拡張機能を利用できるようにする拡張可能フレームワーク、メッセージ構成法、下層プロトコル(HTTP)を用いた SOAPメッセージの交換方法を指定する規則となるプロトコルバインドフレームワークを提供する。一方、「Adjuncts」では、遠隔手続き呼出し(RPC)の記述規則、エンコード規則、SOAPの機能とプロトコルのバインド方法の記述規則が提供される。
SOAP 1.2では、SOAP 1.1に含まれていた曖昧性を排除したほか、エラーメッセージも改善された。W3C技術統括責任者のTim Berners-Lee氏は、「Webサービスの利用者や開発者は双方共に、利用が想定される広範なWeb技術やアプリケーションを強化する、XMLに基づくWebサービスプロトコルを必要としている。今、SOAP Version 1.2が策定され利用できるようになった」とコメントしている。
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(2003/6/25)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]
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