【業界動向】
ミュージシャンら83人、RIAAへ音楽愛好家の処罰に反対する公開書簡を送付
■URL
http://www.copyleftmedia.org.uk/justsayno/ (英文)
83人のミュージシャンとレコード業界関係者が、全米レコード協会(RIAA)の措置に反対し、音楽愛好家の処罰に反対する公開書簡を送った。6月25日にRIAAがファイル交換ソフトを利用者数千人に対して訴訟を起こす準備を進めていると発表したことを受けた行動だ。
この公開書簡の中で、「ミュージシャンたちは今ここに集い、我々の立場を代理して起こしているとされるこの行動にはっきりNOと言う」と述べ、RIAAの行動に反対した。
その理由について、「メジャーレーベルがインターネットから利益を上げる方法を見つけられないからといって、音楽ファイルを交換した個人が刑務所に入れられたり破産に追い込まれるのは間違っている。業界はこの高圧的な行動によって、将来音楽を売ろうとしている相手を遠ざけてしまっている。顧客を訴えることはビジネスモデルとは言わない」と述べた。そして「この法的な措置はミュージシャンを助けておらず、業界が音楽のインターネット配信のためのより良いシステムを創造することを助けているわけでもない」として、RIAAが個人の音楽愛好家ではなく、組織的に海賊版を販売して利益を得ている業者に対しての法的な措置に集中するよう求めている。
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(2003/7/1)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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